Monthly: VCM Updates (8月)

sustainacraft: VCM Update (2023年8月)

Monthly: VCM Updates (8月)

株式会社sustainacraftのニュースレターです。今回はMonthly VCM Updateとして、主に2023年7月に発表されたボランタリーカーボンクレジット市場・海外規制に関するトピックを中心にお届けします。


Monthly VCM Update

今月は以下の内容を紹介します。

A. Voluntary Carbon Creditの市場動向

B. 海外の主要規制の動向

  1. ICVCM: Core Carbon Principles
  2. Australian: Environmental and Sustainability Claims
  3. Cookstoveに関わる議論

A. Voluntary Carbon Creditの市場動向 (Verra)

2023年7月はVerraボランタリーカーボンクレジットでは9,063,671ユニットが新たに発行され、7,361,462ユニットがリタイアされました。それぞれ前年同月比-10%、-14%と減少しています。

AFOLU(Agriculture Forestry and Other Land Use)セクターに限ると272,109ユニットが発行され、3,708,155ユニットがリタイアされています。それぞれ前年同月比-89%、+20%となっています。7月は大型REDDプロジェクトからの発行が少なく、大幅な減少が記録されることになりました。

2023年7月にリタイアされたプロジェクトの一覧(AFOLUセクターのみ)です。上位20件のプロジェクトでリタイアメント全体の9割を占めています。今月はVolkswagen社がPeruのThe Jaguar Amazon REDD+ Projectを大量にリタイアしています。この単体プロジェクトだけで全体のリタイア量の半分を占めます。結果、リタイアされた国別ではPeruが最大(56%)で、その後をBrazil(9%)、Canada(8%)、Indonesia(7%)、China(5%)が続いています。

Verra AFOLUセクターのカーボンクレジットをリタイアした企業のTOP 20社は以下の通りです。Automotive, Mining, Energy, Internet, Engineering, Food & Beverage, 業界がリタイアをしています。


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ウェビナー GX/ETSに向けた炭素クレジット 最新動向 解説セミナー COP30やGX/ETS制度設計、そのほか関連イニシアティブを踏まえた最新動向 参加登録する 概要 2025年11月にブラジルで開催されたCOP30も含め、パリ協定第6条(国際炭素市場メカニズム)やJCM(二国間クレジット制度)を取り巻く環境は大きく動いています。 また、日本国内でもGX-ETS(排出量取引制度)の本格稼働に向けた制度設計が進んでおり、炭素クレジットの活用戦略は企業にとって重要な経営課題となっています。 本セミナーでは、環境省JCM推進室より髙橋室長補佐をお招きし、COP30の成果やパリ協定第6条関連の最新動向、JCMの進捗状況について解説いただきます。 また、サステナクラフトからは、JCMでのクレジット供給が期待されている中で、各国での6条関連の動きも踏まえた各国のJCMポテンシャルやボトルネックの分析についてお話しします。 加えて、SBTiの新たな企業ネットゼロ基準(Version 2)の2回目のパブコメの内容などもお伝えしたいと思います。

By sustainacraft