Monthly: VCM Updates (3月)

sustainacraft: Methodology Update (2023年3月)

Monthly: VCM Updates (3月)

株式会社sustainacraftのニュースレターです。今月より、Monthly Updateという形で、毎月1回、以下のコンテンツをお送りします。

  1. Monthly Methodology Update: 主にVCSの方法論の改訂等に関する概要説明
  2. Monthly VCM Update: VCM市場、及び、海外規制に関する概要説明

今回のニュースレターは二つ目のMonthly VCM Updateに該当します。

これに合わせて、先日より、本ニュースレターについて無償と有償プランの2種類を用意しています。今後、上記のMonthly Updateのコンテンツ、及び、一部の個別記事も有償プランに含まれる形となります。

また、今月末にボランタリーカーボンクレジットの新しいウェブサービスをローンチしますが、そのプランでは本ニュースレターのサブスクリプションも含まれる形となっております。現在事前登録を始めておりますので、興味のある方はお気軽にお問い合わせください。先日より当社ホームページもリニューアルいたしました。


Monthly VCM Update

今月は以下の改訂をカバーします。

A. Voluntary Carbon Creditの市場動向

B. 海外の主要規制の動向

  1. EU Green Claims Law
  2. Core Carbon Principles
  3. Science Based Target for Land
  4. Deforestation Free Product Law

A. Voluntary Carbon Creditの市場動向 (Verra)

2021年にボランタリーカーボンクレジット市場は急拡大しましたが、2022年は発行(Issuance)、リタイア(Retirement)の両面から横ばいとなりました。

2023年2月はVerraボランタリーカーボンクレジットでは14,151,988ユニットが新たに発行され、15,805,041ユニットがリタイアされました。それぞれ前年同月比+5%、+32%と成長しています。

AFOLU(Agriculture Forestry and Other Land Use)セクターに限ると5,318,671ユニットが発行され、7,414,752ユニットがリタイアされています。それぞれ前年同月比+92%、+47%とより高い成長率を示しています。

2022年は特にAFOLUセクターの発行・リタイア量が減少し、ボランタリーカーボンクレジットの市場全体の縮小をもたらしましたが、2023年年始はAFOLUセクターが持ち直しています。

2023年の年始2か月のリタイアされたプロジェクトの一覧(AFOLUセクターのみ)です。上位20件のプロジェクトでリタイアメント全体の8割を占めています。国別ではインドネシアが最大(23%)で、その後をPeru(19%)、Kenya(13%)、Ethiopia(12%)、Brazil(8%)が続いています。

Verra AFOLUセクターのカーボンクレジットをリタイアした企業のTOP 20社は以下の通りです。Shellは過去数年を見ると毎月2月に年間を通じて最大量のクレジットをリタイアしています。このため、Shellのリタイアメント量は2月リタイアメント総量の3割超を占めています。Oil Industry、Automotive Industry、Airline、Chemical、Consumer業界がリタイアをしています。

Read more

GX/ETSに向けた炭素クレジット
最新動向 解説セミナー ~COP30やGX/ETS制度設計、そのほか関連イニシアティブを踏まえた最新動向~

GX/ETSに向けた炭素クレジット 最新動向 解説セミナー ~COP30やGX/ETS制度設計、そのほか関連イニシアティブを踏まえた最新動向~

ウェビナー GX/ETSに向けた炭素クレジット 最新動向 解説セミナー COP30やGX/ETS制度設計、そのほか関連イニシアティブを踏まえた最新動向 参加登録する 概要 2025年11月にブラジルで開催されたCOP30も含め、パリ協定第6条(国際炭素市場メカニズム)やJCM(二国間クレジット制度)を取り巻く環境は大きく動いています。 また、日本国内でもGX-ETS(排出量取引制度)の本格稼働に向けた制度設計が進んでおり、炭素クレジットの活用戦略は企業にとって重要な経営課題となっています。 本セミナーでは、環境省JCM推進室より髙橋室長補佐をお招きし、COP30の成果やパリ協定第6条関連の最新動向、JCMの進捗状況について解説いただきます。 また、サステナクラフトからは、JCMでのクレジット供給が期待されている中で、各国での6条関連の動きも踏まえた各国のJCMポテンシャルやボトルネックの分析についてお話しします。 加えて、SBTiの新たな企業ネットゼロ基準(Version 2)の2回目のパブコメの内容などもお伝えしたいと思います。

By sustainacraft