Monthly: VCM Updates (10月)

sustainacraft: VCM Update (2023年10月)

Monthly: VCM Updates (10月)

株式会社sustainacraftのニュースレターです。今回はMonthly VCM Updateとして、主に2023年9月に発表されたボランタリーカーボンクレジット市場・海外規制に関するトピックを中心にお届けします。


Monthly VCM Update

今月は以下の内容を紹介します。

A. Voluntary Carbon Creditの市場動向

B. 海外の主要規制の動向

  1. Verraにて新たな無効化理由(Retirement Reason)のオプションが追加
  2. 東京証券取引所にてカーボン取引が開始
  3. シンガポール、炭素税制度における国際炭素クレジットの適格基準を設定

News from sustainacraft

本編に入る前に、若干のお知らせです。

  • 経産省のSBIRフェーズ3のテーマB(衛星リモートセンシングビジネス高度化実証)にて採択いただきました。3年間、4.3億円の予算計画で「自然由来の炭素・生物多様性クレジットの定量化に向けた技術開発」を進めます。(link
  • Forbes Japanのネイチャーポジティブに資する50社に選出されました。

A. Voluntary Carbon Creditの市場動向 (Verra)

2023年9月はVerraボランタリーカーボンクレジットでは5,555,393ユニットが新たに発行され、9,861,979 ユニットがリタイアされました。それぞれ前年同月比-35%、-28%と減少しています。

AFOLU(Agriculture Forestry and Other Land Use)セクターに限ると1,863,268ユニットが発行され、3,671,547ユニットがリタイアされています。それぞれ前年同月比-29%、112%となっています。

2023年9月にリタイアされたプロジェクトの一覧(AFOLUセクターのみ)です。上位20件のプロジェクトでリタイアメント全体の約94%を占めています。リタイアされた国別ではPeruが最大(25%)で、その後をBrazil(19%)、Indonesia(18%)、China(17%)、Colombia(6%)が続いています。

Verra AFOLUセクターのカーボンクレジットをリタイアした企業のTOP 20社は以下の通りです。Finance、Consulting、Construction業界の企業がリタイアをしています。第十四位にランキングした2W Ecobank社は、再生可能エネルギー、企業のカーボン オフセット、デジタル金融サービスを提供するブラジルのデジタル プラットフォームです。

B. 海外の主要規制の動向

このセクションではボランタリーカーボンクレジットの用途・品質や、森林・自然資源の保護に関する重要な規制及び関連する情報のUpdateについて報告します。

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ウェビナー GX/ETSに向けた炭素クレジット 最新動向 解説セミナー COP30やGX/ETS制度設計、そのほか関連イニシアティブを踏まえた最新動向 参加登録する 概要 2025年11月にブラジルで開催されたCOP30も含め、パリ協定第6条(国際炭素市場メカニズム)やJCM(二国間クレジット制度)を取り巻く環境は大きく動いています。 また、日本国内でもGX-ETS(排出量取引制度)の本格稼働に向けた制度設計が進んでおり、炭素クレジットの活用戦略は企業にとって重要な経営課題となっています。 本セミナーでは、環境省JCM推進室より髙橋室長補佐をお招きし、COP30の成果やパリ協定第6条関連の最新動向、JCMの進捗状況について解説いただきます。 また、サステナクラフトからは、JCMでのクレジット供給が期待されている中で、各国での6条関連の動きも踏まえた各国のJCMポテンシャルやボトルネックの分析についてお話しします。 加えて、SBTiの新たな企業ネットゼロ基準(Version 2)の2回目のパブコメの内容などもお伝えしたいと思います。

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