Monthly: Methodology updates(9月)

sustainacraft: Methodology Update (2023年9月)

Monthly: Methodology updates(9月)

株式会社sustainacraftのニュースレターです。今回はMonthly Methodology Updateとして、主に2023年8月に発表されたVCSの方法論に関するニュースを中心にお届けします。


Monthly Methodology Update

今月は以下の内容をカバーします。

  • VCSスタンダード ver4.5のリリース(Verra)
  • 非永続性リスクツール ver4.1のリリース(Verra)

どちらもver4.4から4.5、ver4.0から4.1というマイナーアップデートという位置付けではありますが、最近のCORSIAフェーズ1やICVCM CCPのアナウンスに基づいてかなり大規模な修正が加えられています。


(1) VCSスタンダード4.5のリリース(Verra)

(link)

新たなVCSスタンダードが発表されました。いくつか項目ごとに変更内容を紹介します1

ラベルの導入

排出削減/吸収の識別する「Mitigation outcome type labels」と、パリ協定第6条に基づき使用が認められたクレジットを識別する「Article 6 labels」の2つのレベルが導入されました。これらは、クレジット発行及び無効化の取引のデータとしては、CCBやCORSIA、SDGのラベルと同様に、Additional Certificationの欄に入るようです。

Verraサーチページのサイドパネルの抜粋

また、既存のCORSIAラベルについては、“CORSIA — Pilot Phase, 2021–2023.”に全て置き換わっており、“CORSIA — First Phase (2024–2026)”はICAOからの承認が得られ次第利用可能になるとのことです(2023年4月の記事で紹介した通り、VCSはパイロットフェーズではCORSIA適格クレジットを発行していましたが、フェーズ1についてはまだ承認が下りていません。)。

ICVCMのCCPやCORSIAでの要件に対する修正

1)保護原則やセーフガード関連

左: v4.4、右v4.5

Read more

GX/ETSに向けた炭素クレジット
最新動向 解説セミナー ~COP30やGX/ETS制度設計、そのほか関連イニシアティブを踏まえた最新動向~

GX/ETSに向けた炭素クレジット 最新動向 解説セミナー ~COP30やGX/ETS制度設計、そのほか関連イニシアティブを踏まえた最新動向~

ウェビナー GX/ETSに向けた炭素クレジット 最新動向 解説セミナー COP30やGX/ETS制度設計、そのほか関連イニシアティブを踏まえた最新動向 参加登録する 概要 2025年11月にブラジルで開催されたCOP30も含め、パリ協定第6条(国際炭素市場メカニズム)やJCM(二国間クレジット制度)を取り巻く環境は大きく動いています。 また、日本国内でもGX-ETS(排出量取引制度)の本格稼働に向けた制度設計が進んでおり、炭素クレジットの活用戦略は企業にとって重要な経営課題となっています。 本セミナーでは、環境省JCM推進室より髙橋室長補佐をお招きし、COP30の成果やパリ協定第6条関連の最新動向、JCMの進捗状況について解説いただきます。 また、サステナクラフトからは、JCMでのクレジット供給が期待されている中で、各国での6条関連の動きも踏まえた各国のJCMポテンシャルやボトルネックの分析についてお話しします。 加えて、SBTiの新たな企業ネットゼロ基準(Version 2)の2回目のパブコメの内容などもお伝えしたいと思います。

By sustainacraft