Monthly: Methodology Updates (3月)

sustainacraft: Methodology Update (2023年3月)

Monthly: Methodology Updates (3月)

株式会社sustainacraftのニュースレターです。今月より、Monthly Updateという形で、毎月1回、以下のコンテンツをお送りします。

  1. Monthly Methodology Update: 主にVCSの方法論の改訂等に関する概要説明
  2. Monthly VCM Update: VCM市場、及び、海外規制に関する概要説明

今回のニュースレターは1つ目のMonthly Methodology Updateに該当します。

これに合わせて、先日より、本ニュースレターについて無償と有償プランの2種類を用意しています。今後、上記のMonthly Updateのコンテンツ、及び、一部の個別記事も有償プランに含まれる形となります(学術機関・NGO/NPOの方で有償版を購読されたい場合には個別にご相談ください)。

また、今月末にボランタリーカーボンクレジットの新しいウェブサービスをローンチしますが、そのプランでは本ニュースレターのサブスクリプションも含まれる形となっております。現在事前登録を始めておりますので、興味のある方はお気軽にお問い合わせください。先日より当社ホームページもリニューアルいたしました。


Monthly Methodology Update

今月は以下の改訂をカバーします。

(1) AUDD (REDD)に関する方法論の改訂 (Verra)

(2) CDM 稲作メタン方法論に関する保留 (Verra)

(3) VM0017 (ALM) の無効化予告 (Verra)

(4) VM0003 (IFM)に関する改訂 (Verra)


(1) AUDD (REDD)に関する方法論の改訂 (Verra)

(link)

AUDDに関する複数の方法論(VM0006, VM0007, VM0009, VM0015, VM0037)を一つに統合するという極めて大きな改訂が進んでいます。

REDDのAUDDにおいては、ベースライン(プロジェクトがなかった場合にどの程度森林減少・劣化がそのプロジェクトエリアで進んでいたのか)をどのように設定するかが大きな論点です。基本的には以下のような形でベースラインを推定します。

  1. 参照エリア(Reference Region)を特定
  2. Reference Regionにおける過去の森林減少のトレンドから将来を予測
  3. プロジェクトエリアを含むエリアにおいて、各年でどこが森林減少リスクが高いかのリスクマップを準備する
  4. 将来予測をリスクマップに落とし込む

以下の動画において青色がプロジェクトエリア、赤色が参照エリアですが、ここで示されている森林減少の時系列での推移から、ベースラインを計算するために将来どうなるかを時空間で予測していく、というプロセスの話です。

当社Dashboardより抜粋(VCS 1503)

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GX/ETSに向けた炭素クレジット
最新動向 解説セミナー ~COP30やGX/ETS制度設計、そのほか関連イニシアティブを踏まえた最新動向~

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ウェビナー GX/ETSに向けた炭素クレジット 最新動向 解説セミナー COP30やGX/ETS制度設計、そのほか関連イニシアティブを踏まえた最新動向 参加登録する 概要 2025年11月にブラジルで開催されたCOP30も含め、パリ協定第6条(国際炭素市場メカニズム)やJCM(二国間クレジット制度)を取り巻く環境は大きく動いています。 また、日本国内でもGX-ETS(排出量取引制度)の本格稼働に向けた制度設計が進んでおり、炭素クレジットの活用戦略は企業にとって重要な経営課題となっています。 本セミナーでは、環境省JCM推進室より髙橋室長補佐をお招きし、COP30の成果やパリ協定第6条関連の最新動向、JCMの進捗状況について解説いただきます。 また、サステナクラフトからは、JCMでのクレジット供給が期待されている中で、各国での6条関連の動きも踏まえた各国のJCMポテンシャルやボトルネックの分析についてお話しします。 加えて、SBTiの新たな企業ネットゼロ基準(Version 2)の2回目のパブコメの内容などもお伝えしたいと思います。

By sustainacraft