IFM(改善された森林管理)の方法論

sustainacraft Newsletter Issue #7

IFM(改善された森林管理)の方法論

株式会社sustainacraftの第7回Newsletterです。

森林プロジェクトは、大きくAUD(無計画な森林減少の回避)、ARR(植林・再植林)、IFM(改善された森林管理)に分類されます。自主的炭素市場の一つであるVerraにおいて、現在それぞれのカテゴリーについて方法論の大きな改訂が進められています1

今回は、IFMに着目し、Verraにおける既存の方法論、これまでの複数の方法論を統合する形で現在開発中の新たな方法論、そして米国のスタートアップNCXが提案している方法論の3つを紹介します。

第6回のレターでは、AUDを想定したベースライン推定方法について技術的なトピックを扱いました。IFMでは、AUDとは異なる考え方でベースラインが算定されます。プロジェクトの効果を定量化するという観点では因果推論の技術がどちらも使われますが、問題設定の違いにより、異なるアプローチが提案されています。その辺りの違いについても触れながら記載しますので、必要に応じて第6回のレターもご参照いた

だければ幸いです。

PickUp Section

今回は、IFMに関する3つの方法論を紹介していきます。ベースラインの考え方、プロジェクトの排出量算定の考え方、リーケージや不確実性の評価、モニタリングの項目に分けて、提案されている内容を紹介します。

Methodology for Improved Forest Management

(出所: Verra

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GX/ETSに向けた炭素クレジット
最新動向 解説セミナー ~COP30やGX/ETS制度設計、そのほか関連イニシアティブを踏まえた最新動向~

GX/ETSに向けた炭素クレジット 最新動向 解説セミナー ~COP30やGX/ETS制度設計、そのほか関連イニシアティブを踏まえた最新動向~

ウェビナー GX/ETSに向けた炭素クレジット 最新動向 解説セミナー COP30やGX/ETS制度設計、そのほか関連イニシアティブを踏まえた最新動向 参加登録する 概要 2025年11月にブラジルで開催されたCOP30も含め、パリ協定第6条(国際炭素市場メカニズム)やJCM(二国間クレジット制度)を取り巻く環境は大きく動いています。 また、日本国内でもGX-ETS(排出量取引制度)の本格稼働に向けた制度設計が進んでおり、炭素クレジットの活用戦略は企業にとって重要な経営課題となっています。 本セミナーでは、環境省JCM推進室より髙橋室長補佐をお招きし、COP30の成果やパリ協定第6条関連の最新動向、JCMの進捗状況について解説いただきます。 また、サステナクラフトからは、JCMでのクレジット供給が期待されている中で、各国での6条関連の動きも踏まえた各国のJCMポテンシャルやボトルネックの分析についてお話しします。 加えて、SBTiの新たな企業ネットゼロ基準(Version 2)の2回目のパブコメの内容などもお伝えしたいと思います。

By sustainacraft