2024年6月 Methodology Updates (1/n)

Verraの農地管理方法論のメジャーアップデート

2024年6月 Methodology Updates (1/n)

株式会社sustainacraftのニュースレターです。

Methodology Updatesは、炭素・生物多様性クレジットの方法論を扱うシリーズです。本記事では、Verraの農地管理(ALM: Agricultural Land Management)の方法論のアップデートをご紹介します。

Verraは現在、ALMプロジェクトに関する方法論であるVM0042について、メジャーアップデートとなるv3.0を開発しています。検討されている主な変更点としては、1)ベースライン計算方法のオプションの追加、2)土壌サンプリングに関するガイダンスの拡充、3)アグロフォレストリー活動における排出量・除去量計算方法の改訂などです。今のところ、3点とも既存の方法論の補足や関連する別の方法論で導入された最新の科学的知見の反映を目的とするもので、算出の考え方や最終的なクレジット量に大きな影響を与えるものではなさそうです。

しかし、以前のニュースレターでも触れた通り、ALMプロジェクトは今後除去系クレジットの重要な供給源となると考えられており、その意味では動向をきちんと抑えておくことが重要だと思われます。

お問い合わせはこちらまでお願いたします。


VerraのALM方法論に関するメジャーアップデート

(link)

Verraは現在、農地管理改善(ALM)に関する方法論であるVM0042のメジャーアップデートとなるv3.0を開発しています。リンク先の記事では、検討中の変更点や今後のスケジュールなどを公開しています。2024年6月19日にWebinarも行っており、そこで提案された内容に対する事前パブリックコメントも募集開始しています。

まだ具体的な情報は不明な部分も多いですが、以下ではWebinarの内容を元に、冒頭で述べた3つの大きな変更点である、1)ベースライン計算方法のオプションの追加、2)土壌サンプリングに関するガイダンスの拡充、3)アグロフォレストリー活動における排出量・除去量計算方法の改訂について簡単に紹介します。

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GX/ETSに向けた炭素クレジット
最新動向 解説セミナー ~COP30やGX/ETS制度設計、そのほか関連イニシアティブを踏まえた最新動向~

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ウェビナー GX/ETSに向けた炭素クレジット 最新動向 解説セミナー COP30やGX/ETS制度設計、そのほか関連イニシアティブを踏まえた最新動向 参加登録する 概要 2025年11月にブラジルで開催されたCOP30も含め、パリ協定第6条(国際炭素市場メカニズム)やJCM(二国間クレジット制度)を取り巻く環境は大きく動いています。 また、日本国内でもGX-ETS(排出量取引制度)の本格稼働に向けた制度設計が進んでおり、炭素クレジットの活用戦略は企業にとって重要な経営課題となっています。 本セミナーでは、環境省JCM推進室より髙橋室長補佐をお招きし、COP30の成果やパリ協定第6条関連の最新動向、JCMの進捗状況について解説いただきます。 また、サステナクラフトからは、JCMでのクレジット供給が期待されている中で、各国での6条関連の動きも踏まえた各国のJCMポテンシャルやボトルネックの分析についてお話しします。 加えて、SBTiの新たな企業ネットゼロ基準(Version 2)の2回目のパブコメの内容などもお伝えしたいと思います。

By sustainacraft